どうも、オーディオを中心とするガジェットサイトを運営している、ソラガジです。
皆さん大好き”ビーツ”こと"Beats by Dr. Dre"の最新ワイヤレスイヤホンが発売されましたね!
個人的にも今回の新作は気になっていたので、在庫がなくなる前に購入しました。
という事で今回は、Beats by Dr. Dre、Beats Fit Proのレビューです!
この記事の内容
①:Beats Fit Proってどんな機種?
②:Beats Fit Proを購入した理由
③:実際に購入して使ってみた話
④:Beats Fit Proはこんな人におすすめ
大人気メーカー"Beats by Dr. Dre"の最新ワイヤレスイヤホンはどんな製品なのか?
気になっている方も多いと思うのでしっかり解説していく。

→AirPods ProとWF-1000XM4との比較記事
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【おすすめ徹底検証】AirPods Pro、Beats Fit Pro、WF-1000XM4を比較レビュー
Beats Fit Proは"普通にいい"を極めたワイヤレスイヤホン
Beats by Dr. Dreについてはこちらをご覧ください。
Beats Fit Proは、ノイズキャンセリング搭載、高音質、ぴったりフィットし一日中快適な装着感が特徴のワイヤレスイヤホン。
また、AirPods Proにも搭載されているApple独自の「H1チップ」を搭載し、Appleデバイス間のシームレスな接続を実現している。
(基本AirPodsにできることがBeats Fit Proにもできる。)
Beats Fit Proのもう一つの特徴として、Android端末でも快適な操作が可能。
業界最高レベルのClass 1 Bluetooth®テクノロジーを搭載し、安定性も抜群。
Google Play Storeから専用アプリもインストールできるので、Android端末でも問題なく使える。
Beatsらしく元気でノリのいいサウンドに空間オーディオやノイズキャンセリングなど機能性にも優れた総合力も非常に高い機種。
Beats Fit Proを購入した理由
Beats Fit Proの個人的に魅力的に感じた点は、僕のメインスマホのPixel 6(Android端末)でも快適に使えると公式が言っている点。
もちろん、Apple製品と接続すればAirPods Proのような機能性を持っていることにも惹かれた。
普段はイヤホンを"オーディオ機器"として買うことが多いが、Beats Fit Proは"ガジェット"として最高の機種になるのでは?と思ったため。

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【おすすめ徹底検証】AirPods Pro、Beats Fit Pro、WF-1000XM4を比較レビュー
では早速Beats Fit Proのスペックから解説していく。
Beats Fit Proの概要
満足度 | (5) |
デザイン | (4) |
装着感 | (4.8) |
音質 | (4.5) |
機能 | (4.8) |
コスパ | (4.5) |
総合点 | (4.6) |
メリット
・AirPods Proのような使い勝手
・AirPods Proよりも強化されている音質
・強力なノイズキャンセリング
・付け心地がよく快適な装着感
デメリット
・ワイヤレス充電非対応
・ウィングチップは交換不可
Beats Fit Proは、AirPods Proに近い機能性、より強化された低音、Apple製品の自動ペアリングによる快適な使い勝手など、どの項目も非常に高いレベル。
総合力はWF-1000XM4まではいかなくとも、かなり迫った機種。
Beats Fit Proのスペック
通信規格 | Class 1ワイヤレスBluetooth® |
対応コーデック | SBC / AAC |
ノイズキャンセリング | ○ |
外音取り込み | ○ |
最大再生時間 | イヤホン単体:6時間 / ケース込み:24時間 |
充電時間 | 不明(フル)/ 5分(1時間再生) |
重さ | 約66.3g(イヤホン:約5.6g×2+ケース:約55.1g) |
防水規格 | IPX4 |
ワイヤレス充電 | × |
アプリ | ○ |
その他 | H1チップ搭載、空間オーディオ |
Beats Fit Proのその他の機能性以外は一般的なワイヤレスイヤホンと同じくらい。
やはりAppleの「H1チップ」を搭載しているのが大きい。
「Hey Siri」の対応、Apple製品同士の自動デバイス切り替え、空間オーディオなどAirPods特有の機能性がBeats Fit Proにも引き継がれている。

→AirPods ProとWF-1000XM4を比較した記事はこちら。
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【おすすめ徹底検証】AirPods Pro、Beats Fit Pro、WF-1000XM4を比較レビュー
Beats Fit Proのデザイン
Beats Fit ProのカラーはBeats ブラック、Beats ホワイト、セージグレイ、ストーンパープルの4色。
外箱。
今回購入したカラーはBeats ホワイト。
開封。
Beats Fit Proの付属品。
Beats by Dr. DreのBeats Fit Proの本体、ステッカー、各種デバイスとのペアリング方法が記載された紙、取扱説明書、保証書、USB-Cの充電ケーブル。
ケースは少し大きめ。
背面にUSB-Cの充電端子。
やっぱり少し大きいかな。
しっかり取り出しやすい。
ケースとイヤホンどちらにもBeatsのロゴ入り。
本体。イヤホンにもBeatsのロゴ入り。
イヤホンの大きさは普通。
特徴的なウィングチップは耳の形にフィットするので、非常に快適な装着感が得られる。
また、しっかり固定されるため運動時にも外れる心配はない。
「b」のロゴの部分がボタンになっていて操作できる。
LRの表記と自動耳検出のセンサーがある。
白と赤の組み合わせがいい感じ。
Beats Fit Proのペアリング方法
はじめはケースのふたを開けると自動的にペアリングモードになる。
ケース内部の丸いボタンを長押しすると強制的にペアリングモードにできる。
iPhoneは画像の通り「ボタンを長押し」、Android端末は「使用可能なデバイス」で”Beats Fit Pro”をタップ。

左:iPhone、右:Android端末(Pixel 6)
AppleのH1チップを搭載しているので、iPhoneは「続ける」を押すと接続完了。
Android端末は「メディアデバイス」に”Beats Fit Pro”が表示されればOK。
Android端末でBeatsのアプリをインストールしていると、画面上部にバナーが表示される。
アプリの設定方法、使い方はこの記事の後半で。
Beats Fit Proを実際に使ってみたレビュー
ここからは実際にBeats Fit Proを使ってみて感じたことを書いていく。
Beats Fit Pro
Beats Fit Proの装着感
Beats Fit Proのウィングチップのフィット感が素晴らしく、非常に快適に装着できる。

イヤホン片側の重さは5.6gと軽量なので重さで長時間のリスニングでも耳が痛くなったりすることはない。
ウィングチップによる装着感の安定性は素晴らしいが、付け外しができないのが気になる。

数カ月後に、使用レビューをする予定なのでそちらもご覧ください。
耳が痛いと感じる方へ
Beats Fit Proを装着した時に耳が痛いと感じる方は、イヤーピースのサイズを小さくしてみてほしい。
付属のSサイズにするのもOK。
それでも大きき感じる方はfinal EタイプイヤーピースのSSサイズがおすすめ。

左が付属のSサイズ、右がfinal EタイプのSSサイズ
付属のイヤーピースはfinalのEタイプと比較すると若干固め。
一方、finalのEタイプイヤーピースは柔らかく圧迫感も少ないので痛みを感じる方にはおすすめ。


final Eタイプイヤーピースの詳細レビューはこちらから。
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【final TYPE E レビュー】迷ったらまずはこのイヤーピース【完全ワイヤレス専用仕様と比較】
Beats Fit Proの音質
ここからはBeats Fit Proの音質について。
試聴環境
・iPhone 8(AAC)/ Pixel 6(AAC)
・iPhoneで聴いた際には「空間オーディオ」がONの状態。
・ジャンル:pops/ロック/ジャズ/クラシックなど
・音源:Apple Musicのロスレス
高音 | (4) |
中音 | (4.5) |
低音 | (4.5) |
低音がしっかりと出ていてノリのいいサウンド
「Beatsと言えば低音」というイメージを持っていたが、その通り低音がしっかり出ているバランス。
メインの低音の量感は多めで重心は低め。
かと言って、他の音域は低音に潰されず、しっかりと前に出てくるのでボーカル域も聴きやすい。
音の余韻や残響感は少なめのスッキリとしたサウンドが特徴。
ゆったりめな曲よりは、Popsやロックなどノリのいいアップテンポな曲との相性がいい。
空間オーディオの効果なのかサウンドステージの広さも感じれるので、聴いていて非常に心地のいいサウンド。
高音 | (4) |
中音 | (4.5) |
低音 | (4.5) |
AirPods Proと比較してみた。
サウンドの総合点はBeats Fit Proの方が高い。
AirPods Proよりも低音がしっかり出ているのでより楽しく聴ける。
安定した装着感もあるので運動時に最適のワイヤレスイヤホン。
個人的に好みのサウンドはBeats Fit Pro。

→AirPods ProとWF-1000XM4と比較した記事はこちら。
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【おすすめ徹底検証】AirPods Pro、Beats Fit Pro、WF-1000XM4を比較レビュー
Beats Fit Proの機能性
ここからはBeats Fit Proの機能性の解説。
Appleの「H1チップ」を搭載したBeats Fit Proはどのような機能性なのか?
詳しく解説していく。
機能性 | (4.8) |
対応コーデック
SBC、AACの2つ。
(正式には公表されていないと思うが、Pixel 6と接続してもAACで接続された。)
aptXやLDACに対応していないが普段使いには困らない。
むしろ、接続の安定性やバッテリー持ちを考えるとAACが最適なのかも。
コーデックを解説した記事はこちら。
-
Bluetoothの"コーデック"とは?【気にする必要あるの?】
ノイズキャンセリング
不満なし!
AirPods Proと比較すると少し劣るが近い精度。
人の声やカフェなどの店内の音は全く問題ない。
音楽を再生していれば電車に乗っているときでも周囲の音が気になる事はほとんどなかった。
耳への圧迫感や不自然さもないので違和感なく周囲の音を消してくれる。
ノイズキャンセリング | (4.5) |
外音取り込み
ノイズキャンセリングと同じく不満なし!
外音取り込みもAirPods Proほどではないものの、ハッキリと聴こえやすく、ノイズも少ないので音楽を再生していても聞き取りやすい。
レジでの定員さんの声や電車のアナウンスなどは全く問題なく聞き取れる。
外音取り込み | (4.5) |
空間オーディオ
Beats Fit ProはAppleの3D音響技術「空間オーディオ」に対応。
Apple独自の空間オーディオは不自然さやこもった感じがなく立体的に音が聞こえる。
普通の音源でも立体感を感じれるが、Dolby Atmosに対応している音源だとより立体感や空間的な鳴り方を体験できる。
注意ポイント
Android端末では非対応。
Android端末にも対応しているSONYの空間オーディオ"360 Reality Audio"についてはこちら。
-
【360 Reality Audio レビュー】実際、立体音響ってどうなの?
バッテリー持ち
イヤホン単体で6時間。
(ノイキャンOFF時は7時間。)
ケース込みの最大再生時間は24時間。
5分の充電で1時間再生が可能な急速充電に対応している。
万が一、充電を忘れていらとしても片道くらいは何とかなりそう。
個人的には十分なバッテリー持ちだが、めちゃくめちゃ長いというわけではないのでワイヤレス充電には対応してほしかった。
これ以上短いバッテリーの持ちは少し不安。
1回で6時間以上聴くこともないし、1日中音楽を聴く日もないので普段の生活では全く問題はない。
充電するペースは3,4日に1回すれば大丈夫だと思う。
充電端子はUSB-Cなので、汎用性も高い。
Android端末で使用しているUSB-Cの充電器で充電できる。
接続の安定性
これは流石Appleの「H1チップ」を搭載しているだけあって他のワイヤレスイヤホンと違う。
iPhoneなどのApple製品と接続したときの安定感が半端じゃない。
防水
防水性能はIPX4。
多少の雨くらいなら大丈夫で、運動時も汗の心配をしなくていい。
フィット感もかなりいいのでBeats Fit Proは運動をする方におすすめかも。
設定
設定は「Bluetooth→Beats Fit Proのiマーク」
名前の変更
名前を変更したい場合はここから。
ノイズコントロール
ノイズキャンセリング・オフ・外音取り込みの3つの切り替えができる。
押したままにする
長押しの操作内容を変更できる。
※AirPods Proにはない機能
音量コントロールOFFの場合
ノイズコントロールかSiriを選択。
ノイズコントロール(Siri)と音量コントロールの2つを切り替えれる。
左は「ノイズコントロール」、右は「Siri」などと設定を分けることも可能。
音量コントロールONの場合
AirPods Proにはできない機能。
長押しで音量の上げ下げができる。
左右でどちらの操作にするか選べる。
注意ポイント
ノイズコントロールと音量コントロールは同時には操作できない。
イヤーチップ装着状態テスト
イヤーチップのテストは音質やノイズキャンセリングの効果に大きく影響する。
続けるをタップ。
再生ボタンをタップ。
テストをするときは周囲の音は小さい方がより正確な結果を得られる。
LR両方「密閉」になっていればOK。
どちらかがこの状態になっている場合はイヤーチップのサイズを変更するか、装着する位置を調節した方がいい。
ポイント
音質だけじゃなくノイキャンの精度にも影響があるのでしっかり調整!
自動耳検出
ONにすればイヤホンを耳から外すだけで音声を停止してくれる機能。
このiPhoneに接続
Beats Fit Proを自動的にこのiPhoneに接続するか、最後に使用したデバイスに接続するか選択できる。
僕はiPhoneだけじゃなくPixel 6とも接続することがあるので、「前回接続していた場合」に設定している。
空間オーディオ
空間オーディオをONにするかしないかの設定。
Appleの空間オーディオは非常に精度が高いので基本的にはONでいいと思う。
SONYの空間オーディオ"360 Reality Audio"についてはこちら。
-
【360 Reality Audio レビュー】実際、立体音響ってどうなの?
マイク
使用するイヤホンのマイクを自動的に左右変更するか、固定するかを選べる。
特にこだわりがなければ自動でいい。
ボタン操作
イヤホンのボタン操作について
・1回クリック:再生 / 一時停止
・2回クリック:次の曲へ
・3回クリック:前の曲へ
左右どちらでも同じ。
長押しは、先程説明した「押したままにする」の設定内容で操作も変化する。
「押したままにする」の設定で
・"ノイズコントロール"に設定した場合は、「ノイキャン↔外音取り込み」の切り替え(またはSiriの起動)
・"音量コントロール"に設定した場合は、「音量の上げ下げ」
これだけしか操作の変更ができなので、カスタマイズ性はもう少しという感じ。
Androidアプリの設定方法
Android用のアプリ"Beats"のインストールはこちら。
操作内容や設定内容はiPhoneのものとほぼ同じ。
注意ポイント
空間オーディオはAndroid端末では非対応。
機能性は全ワイヤレスイヤホンの中でもかなり良い方ではないだろうか。
Appleの「H1チップ」を搭載していて、AirPods Proとほとんど同じ機能を持っているのは大きなメリット。
→AirPods Pro、WF-1000XM4と比較した記事はこちら。
-
【おすすめ徹底検証】AirPods Pro、Beats Fit Pro、WF-1000XM4を比較レビュー

機能性 | (4.8) |
Beats Fit Proはこんな人におすすめ
買うメリット
・AirPods Proのような操作感
・低音が多めの楽しいサウンド
・強力なノイズキャンセリングなど使い勝手がいい
・痛みや異物感のない快適な装着感
Beats Fit Proの価格
Beats Fit Proの価格は約23,000円。
AirPods Proは3万円くらいするので、この価格でこの機能性・音質・使い勝手が手に入ると考えるとかなりお得感はある。
同価格帯のイヤホンとも劣っている部分も少なく、「Appleデバイス間の自動切換え」なども特権もあるので、2万円台だが総合点と完成度はトップクラス。

Beats Fit Proのレビューまとめ
以上、Beats by Dr. Dre、Beats Fit Proのレビューでした!
大きく尖った特徴はあまりないが、「性能が良く使いやすい」というワイヤレスイヤホンに求められているものを持っている機種。
個人的には、Beats Fit ProはAppleユーザーにとって2万円台の最適解イヤホンだなという感想。
Appleデバイス間のシームレスな切り替えが快適で、Android端末でも快適に使えるというのはBeats Fit Proのみ。
AirPods Proと操作性や機能性はほとんど同じなので、音や装着感の好みで選ぶのもいいかも。
AirPods Pro、WF-1000XM4と比較した記事もご覧ください。
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【おすすめ徹底検証】AirPods Pro、Beats Fit Pro、WF-1000XM4を比較レビュー
買って後悔することはないと言い切れる機種。

メリット
・AirPods Proのような使い勝手
・AirPods Proよりも強化されている音質
・強力なノイズキャンセリング
・付け心地がよく快適な装着感
デメリット
・ワイヤレス充電非対応
・ウィングチップは交換不可
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