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Bluetoothの"コーデック"とは?【気にする必要あるの?】

どうも、オーディオを中心とするガジェットサイトを運営している、ソラガジです。

 

ワイヤレスイヤホンについて調べていると必ずと言っていいほど表示されているのが「対応コーデック」「Bluetoothコーデック」。

この「コーデック」って何?と思ったことのある人は多いのではないだろうか。

 

自分もBluetoothを用いた製品が普及したときに思った。

箱やアプリに書いているこれ。

今回はコーデックの種類とその選び方、おススメのコーデックを紹介する。

 

この記事の内容

・Bluetoothコーデックって何?

・主要コーデックの紹介

・おすすめのコーデックと選び方

 

この記事を読めば、コーデックについて迷うことはなくなるだろう。

 

Bluetoothのコーデックとは?

コーデックとは、Bluetoothの音声データを無線伝達する際に使用する「音声圧縮変換方式」のこと。

簡単に言うと、スマホとBluetooth機器との音声データの伝達の種類。移動手段。

 

AからBまで車で行くか、タクシーで行くか、電車で行くか。みたいなもの。

ポイント

コーデックは接続するお互いの機種が対応していないと使用できない。

 

Bluetoothのコーデックの種類

SBC

Bluetooth機器が標準で使用するもの。

基本的にすべてのBluetooth機器に対応している。

 

AAC

主にApple製品で使用される。

最近のほとんどの機種に搭載されている。

 

SBCよりも高音質。

iPhoneを使う場合はAACが対応しているか確認するだけでいい。

(iPhone本体がSBCとAACにしか対応していないため。Bluetooth機器が他のコーデックに対応していてもiPhoneとは接続できない。)

 

aptX

主にAndroid端末が対応している。

SBC、AACよりも高音質。

「コーデックが高音質=データの情報量が多い」なので遅延が発生する機器もあるので注意。

aptXにもさまざまな種類がある。

 

aptX HD

aptXよりも高音質なコーデック。

最大48kHz/24bitの伝達に対応。

とにかく音質にこだわる方におすすめ。

 

aptX LL

aptXの音質を保ちながらBluetoothの弱点を克服した低遅延のコーデック。

おそらくBluetoothコーデックの中で最も低遅延。

ゲームや映像を見る際に適している。

 

aptX Adaptive

環境に応じて転送時のビットレートを自動可変しながら伝送するようにしたコーデック。

最大96kHz/24bitに対応。

 

高音質でありながらも低遅延。

今までは高音質にすると接続が不安定になったり遅延してしまうという弱点を克服したコーデック。
最近対応機種が増えてきている。

※お互いの機種が対応していないと使用できない。

aptX Adaptive対応機種↓

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LDAC

SONY独自の高音質コーデック。

SONY製品を使用している方は一度は目にしたことがあるであろう。

最大96kHz/24bitに対応。

最近のSONY製品はもちろん、他社のAndroid端末にもほぼ搭載されている。

たまに遅延や接続の不安定さが気になる時がある。

 

LDAC対応機種↓

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他にもSamsung Scalable Codec、HWAなど会社独自のコーデックもあるが、対応機種が少なすぎるので普段使うには上記に紹介したもので十分。

ポイント

基本的に高音質なコーデックほどデータ容量も大きくなり、バッテリーの減りも速くなるので、充電の持ちを気にする方はAACを使ったほうがいい。

 

高音質コーデックは必要?

個人的には必ず高音質コーデックが必要だとは思っていない。

 

もちろん、音質にこだわりたい方は「最大96kHz/24bitに対応」のものが好ましい。
(「ハイレゾ音源」に対応できるため)

最近ではApple MusicやAmazon Musicなどサブスクの音楽サービスでもCD音源を超えるハイレゾ音源が楽しめるので、よりいい音で楽しみたい方はaptX AdaptiveやLDACに対応した製品を選ぶのがいい

 

注意ポイント

伝達をするお互いの機種が対応していないと使えないので注意。

 

iPhoneとでハイレゾ音源は聴けない?

結論、iPhoneとワイヤレスイヤホンでハイレゾ音源は聴けない。

 

聴けないというと語弊があるかもしれないので正確に言うと、再生はできるがそれは「ハイレゾ音源」ではなく「ハイレゾ音源から圧縮音源に変換された音」しか聴くことができない。

 

iPhoneが対応しているAACとSBCではハイレゾ音源と呼ばれる大容量の音楽データは転送できないからだ。

とはいえ、全員が高音質で聴きたいかと言われればそうではないと思う。

 

高音質を求めない方はAACでも不満なく聴くことができる。

Android端末を使用している方は、最近の端末であれば上記のコーデックはほとんど対応していると思うので自分の好みのコーデックを使ってほしい。

 

まとめ

簡単にまとめると、、

 

・普段使う分にはAACが最適。

→音質にも不満はないし、バッテリーの減りもそこまで気にしなくていい。
また接続も安定しているのもポイント。

 

・音にこだわりたい方はLDAC、aptX Adaptive。

→やはり音がいい。

 

・ゲームや動画を見るときはaptX LLで低遅延に。

→他のコーデックと比較しても低遅延。
ガチな人以外は音ゲーもできる。

 

是非自分に合ったコーデックを選んでワイヤレスライフを楽しんでほしい。

 

ではまた次の記事でお会いしましょう~

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