どうも、オーディオを中心とするガジェットサイトを運営している、ソラガジです。
前回は、Master & DynamicのMW08の購入レビューをした。
-
【Master & Dynamic MW08 レビュー】唯一無二のサウンドと高級感
購入レビューの次はいつも通り比較してく。
という事で今回は、"Master & Dynamic MW08"と"SONY WF-1000XM4"を比較していく。
この記事の内容
・2機種の違いは?
・どちらの機種がどんな人におすすめ?
という事で早速比較していく。
個別のレビューが見たい方はこちら。
-
【Master & Dynamic MW08 レビュー】唯一無二のサウンドと高級感
-
【SONY WF-1000XM4 レビュー】最も完璧に近いワイヤレスイヤホン
比較する2機種の紹介
今回比較するのが、"Master & Dynamic MW08"と"SONY WF-1000XM4"の2機種。
一つずつどんな機種なのか紹介する。
Master & Dynamic MW08
MW08は、ワイヤレスイヤホンに求められる機能性やサウンドはもちろん、筐体の素材やデザインにもこだわられていて、他にない高級感を体験できる機種。
ステンレススチールのケースとセラミック筐体を採用し、非常に頑丈で、傷つきにくく、高級感があるのが特徴。
音質の良し悪しに関わるドライバーは、「11mmのベリリウムドライバー」を使用しており、低音が豊かで温かみのあるサウンドが特徴。
機能性は前作の「MW07」では非搭載だったノイズキャンセリング機能、外音取り込み機能などを新たに搭載し、普段使いしやすくなった。
このようにMW08は、使いやすさ、性能の高さ、高級感を兼ね備えた機種になっている。
SONY WF-1000XM4
WF-1000XM4は、言わずと知れたSONYのハイエンドワイヤレスイヤホン。
SONYの長年の研究によるハイグレードな音質、トップクラスのノイズキャンセリング、洗礼されたデザイン、長時間バッテリーなど欠点がほとんどなく「完璧に近い」機種になっている。
「ワイヤレスイヤホンといえばコレ」という感じではないだろうか。
価格は約3万円(最近は2万円後半くらい)とワイヤレスイヤホンの中では効果な部類ではあるが、全ての項目で非常に優れた性能を持っているので、「これ1台持っていれば間違いない」という機種。
スペックの比較
スクロールできます。
MW08 | WF-1000XM4 | |
通信規格 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive | SBC / AAC / LDAC |
ノイズキャンセリング | ○ | ○ |
外音取り込み | ○ | ○ |
最大再生時間※ | イヤホン単体:10時間 / ケース込み:42時間 | イヤホン本体:8時間 / ケース込み:24時間 |
充電時間 | 1時間(フル)/ 15分(50%) | 3時間(フル)/ 5分(1時間再生) |
重さ | 約99g(イヤホン:約9g×2+ケース:約81g) | 約55.6g(イヤホン:約7.3g×2+ケース:約41g) |
防水規格 | IPX5 | IPX4 |
ワイヤレス充電 | × | ○ |
アプリ | ○ | ○ |
その他 | クイックチャージ機能 | DSEE Extrem / 360 Reality Audio / Google Fast Pair |
※ノイズキャンセリングON時
流石にWF-1000XM4が圧勝かなと思っていたが、MW08も負けていない。
実際に使ってみてどうだろうか?
5段階評価の比較
スクロールできます。
WF-1000XM4 | MW08 | |
満足度 | (5) | (4.9) |
デザイン | (4.8) | (4.8) |
装着感 | (4) | (4.6) |
音質 | (4.8) | (4.8) |
機能 | (4.9) | (4) |
コスパ | 無評価※ | 無評価※ |
総合点 | (4.7) | (4.6) |
※価格が30,000円以上のため。
ポイント
やはりWF-1000XM4の総合力、完成度は最強だが、MW08は大きく劣っているという感じはない。
メリット・デメリットの比較
スクロールできます。
MW08 | WF-1000XM4 | |
メリット | ・唯一無二の高級感。 ・唯一無二のサウンド。 ・充実した機能性。 | ・史上最高の完成度。 ・不満のない音質。 ・不満のない機能性。 |
デメリット | ・重い。 |
簡単にまとめると
・「唯一無二・他にない・独特」なのはMW08。
・「これを買っておけば間違いない」WF-1000XM4。
気になるのはどちらも価格だが、「品質の高さ・完成度の高さ」を考えるとコスパが悪いとは思わない。が、高い。
・MW08が約40,000円。
・WF-1000XM4が約30,000円。
この2機種にも1万円の差がある。。
デザインの比較
左がMW08、右がWF-1000XM4。
厚みは若干MW08の方が薄い。
高さはWF-1000XM4の方が低い。
充電端子はMW08が右側面、WF-1000XM4が背面。
MW08のケースはステンレス素材という事もあって重い。
イヤホン本体の重さはほぼ同じ。
どちらもデザインが特徴的。
パッと見の高級感はMW08の方がある。
MW08の方がケースから取り出しやすい。
WF-1000XM4の方がマグネットの力が強め。
筐体はどちらも大きめ。
2機種ともLRの表記あり。
WF-1000XM4のR側は赤色になっていてわかりやすい。
MW08の操作はイヤホン筐体上部のボタン。
WF-1000XM4の操作はタッチセンサー。
操作内容については個別の記事をご覧ください。
-
【Master & Dynamic MW08 レビュー】唯一無二のサウンドと高級感
-
【SONY WF-1000XM4 レビュー】最も完璧に近いワイヤレスイヤホン
装着感の比較
ワイヤレスイヤホンにとって重要な装着感の比較。
Master & Dynamic MW08
イヤホンの重量は約9gと一般的には重めだが、装着すると全くと言っていいほど違和感がない。
圧迫感や異物感もないので長時間のリスニングも可能。
(バッテリーはイヤホン単体で最大10時間。)
付属のイヤーピースが高品質で適度な硬さがありしっかりとした素材なので安定感がある。
SONY WF-1000XM4
MW08と同じく見た目は大きめだが、装着してみると思っていたほど大きさは感じない。
WF-1000XM4はイヤホンの筐体で支えるのではないので、イヤーピース選びが重要になる。
僕は付属のフォームタイプのイヤーピースが合わなかったため、finalのEタイプイヤーピース(完全ワイヤレス専用仕様)を使用。
final Eタイプイヤーピースのレビューはこちら。
-
【final TYPE E レビュー】迷ったらまずはこのイヤーピース【完全ワイヤレス専用仕様と比較】
音質の比較
気になる音質について。
Master & Dynamic MW08のサウンド
MW08はドライバーに11mmのベリリウムドライバーが使用されており、広いサウンドステージとライブパフォーマンスのような豊かで温かみのあるサウンドが特徴。
特に低音域の表現が素晴らしく、アタック感や広がり、音の余韻までしっかりと感じられる。
全体的に温かみのある柔らかいサウンドで、ポップスからジャズ、クラシックと幅広いジャンルで楽しめる。
個人的に、より迫力や臨場感が感じられるアニメやゲームなどのサントラを聴く時にMW08を使うのがおすすめ!
高域 | (4.5) |
中域 | (4.5) |
低域 | (5) |
MW08を詳しく解説した記事はこちら。
-
【Master & Dynamic MW08 レビュー】唯一無二のサウンドと高級感
SONY WF-1000XM4のサウンド
SONYの技術がぎっしり詰まった”SONYらしく楽しく聴ける”音。
低音が少し多めで聴いていて楽しくノリのいいサウンド。
低音寄りのバランスではあるが、SONY独自技術の「DSEE Extrem」のおかげか、高音もしっかり出ていて質も高い。
音の立体感や空間の表現は流石SONYといった感じ。
どちらかと言えばアップテンポで派手な曲と相性がいいので、通勤通学などテンションを上げたい時に最適。
高域 | (4.5) |
中域 | (5) |
低域 | (5) |
WF-1000XM4を詳しく解説した記事はこちら。
-
【SONY WF-1000XM4 レビュー】最も完璧に近いワイヤレスイヤホン
聴き比べ
この2機種は音の傾向がかなり異なる。
簡単にまとめると
・全体的に迫力や臨場感を感じられるのはMW08。
・一音一音ハッキリしていて楽しく聴けるのはWF-1000XM4。
好みの音はMW08。
MW08の音の広がりや盛り上がりが好み。
WF-1000XM4は音に厚みがあり、密度の高い音。
音の広がりやナチュラルさを感じるというよりかは、頭の周りに空間があってその中で音が立体的になっているというイメージ。
MW08はWF-1000XM4以上に空間が広く、低音の表現力が高い。
より迫力や臨場感が感じられ、曲の世界観に引き込まれるようなサウンドなのでじっくりと聴きたい時におすすめ。
おすすめのジャンル
・よりオールジャンル対応できるのはMW08。
・ポップスやロックなどより楽しく聴けるのはWF-1000XM4。
どちらもサウンドに関しては不満がない。
かなり音の傾向が変わるので、自分がよく聴くジャンルに合わせて購入するのがおすすめ。
機能性の比較
ここからはそれぞれの機能性を比較していく。
MW08 | WF-1000XM4 | |
対応コーデック | (5) | (5) |
ノイズキャンセリング | (4) | (5) |
外音取り込み | (4) | (5) |
バッテリー関連 | (5) | (5) |
接続の安定性 | (5) | (4.5) |
防水規格 | (4) | (3) |
アプリ | (3) | (4) |
総合 | (4.3) | (4.5) |
若干WF-1000XM4の方が優れている。
対応コーデックの比較
どちらもハイレゾ音源の転送が可能な高音質コーデックに対応している。
MW08 | WF-1000XM4 | |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive | SBC / AAC / LDAC |
iPhoneユーザーは特に意識する必要ないのでスルーで大丈夫。
androidユーザーはLDACとaptX Adaptiveに対応しているか確認しておいた方がいいかも。
(ほとんどはLDAC。aptX AdaptiveはXperiaやXiaomiの一部の機種などに対応。)
コーデックについて詳しく解説した記事はこちら。
-
Bluetoothの"コーデック"とは?【気にする必要あるの?】
ノイズキャンセリングの比較
ノイキャンの効果はWF-1000XM4の方が高い。
WF-1000XM4は低音から高音までかなりカットできている。
不自然なノイズや違和感もない。
一方、MW08は、低音はある程度カットできているが、WF-1000XM4と比較すると「高音がもう少し」という感じ。
特に電車に乗っているときの周囲の音は音楽を再生してても多少気になるレベル。
あくまで比較対象がWF-1000XM4なので不満に感じる部分もあるが、ワイヤレスイヤホン全体でみると効果は高い方だと思う。
外音取り込みの比較
外音取り込みもWF-1000XM4の方が優秀。
ノイキャンの時よりも接戦だが、WF-1000XM4の方がよりハッキリ、クリアに聞き取れる。
WF-1000XM4はノイキャンと外音取り込みの精度もトップクラス。
MW08はWF-1000XM4と比較すると、聞き取れるのは聞き取れるが、少しこもったような感じ。
しっかり聞き取ろうとするときはかなり音量を下げたり、再生を一時停止する必要がある。
バッテリー持ちの比較
バッテリー持ちに関しては、MW08の圧勝。
MW08 | WF-1000XM4 | |
最大再生時間 | イヤホン単体:10時間 / ケース込み:42時間 | イヤホン単体:8時間 / ケース込み:24時間 |
※ノイキャンはONの状態。
WF-1000XM4でも全く問題なかったが、MW08はさらにそれを超えてきた。
ノイキャンON時でイヤホン単体10時間再生はかなり魅力的。
ケース込みの再生時間はWF-1000XM4の倍近くある。
充電時間
充電時間もかなり差がある。
MW08 | WF-1000XM4 | |
充電時間 | 1時間(フル)/ 15分(50%) | 3時間(フル)/ 5分(1時間再生) |
MW08は長時間バッテリーなのに充電時間がめちゃくちゃ短い。
ケース込みのフル充電が1時間、イヤホンのフル充電が45分、50%の充電が15分とあっという間に終わる。
WF-1000XM4は比較的遅め。
ただし、WF-1000XM4は5分の充電で1時間再生できる機能を搭載。
万が一充電を忘れてしまった時でも出かける5分前に充電すれば片道は音楽を聴けそう。
MW08のバッテリー関連の性能の高さは素晴らしい。
ワイヤレス充電
WF-1000XM4のみ対応。MW08は非対応。
ワイヤレス充電は本当に便利。
充電のたびに必要だったケーブルがなくなるのは、めちゃくちゃ快適。
ほぼ毎日使うものなので小さなストレスから解放されるのは想像以上に大きい。
WF-1000XM4は充電速度が遅いと言ったが、ワイヤレス充電に対応しているので、使用していないときはワイヤレス充電器に置いておくのがおすすめ。
こまめに充電しておくと困ることもない。
僕が使用しているワイヤレス充電のレビュー。
-
【Anker PowerWave 10 Pad レビュー】充電もワイヤレスで快適に
接続の安定性の比較
どちらもPixel 6と接続したがほとんど音途切れが発生することはなかった。
WF-1000XM4をLDACで接続しているときに人込みに行くと、たまーにブツブツとノイズが入る。
(これに関してはPixel 6とWF-1000XM4の相性が悪いのが原因だそう。)
iPhoneでは全く問題ない。
防水性能の比較
MW08はIPX5、Wf-1000XM4がIPX4を搭載。
IPX4以上では多少の小雨や汗などは問題なし。
運動、ランニング時にも安心して使用できる。
MW08はIPX5なのでより安心して使える。
アプリの比較
アプリの機能に関しては、SONYの"Headphones"の方が使いやすい。
Master & Dynamicの"M & D Connect"はもう少しカスタマイズ性があってもいいかな。
その他の機能
MW08は、クイックチャージ機能で15分の充電でイヤホンとケースを50%充電できる。
万が一充電を忘れてしまっても出かける15分前に充電すればその日は何とか大丈夫そう。
WF-1000XM4はDSEE Extrem360や360 Reality Audio、Google Fast Pairなど今回紹介した機能以外も非常に豊富。
詳しくは個別のレビューで解説している。
-
【SONY WF-1000XM4 レビュー】最も完璧に近いワイヤレスイヤホン
-
【Master & Dynamic MW08 レビュー】唯一無二のサウンドと高級感
どっちがおすすめ?
これまで2機種の比較をしてきたが、結局どちらがおすすめなのか?
結論、好み。
と言ってしまうと何の参考にもならないので補足すると、、
・音質で決める
・必要な機能で決める
・デザインで決める
こんな感じ。結局好みですが。笑
正直、これくらいの価格帯になってくるとコスパや大きな優劣というものはほとんどない。
これまで比較してきた内容や詳しく解説した個別のレビューを見て決めてほしい。
3万円以上の高い買い物なので、長く使うためにも自分が気に入った物を買うのがいい。
比較まとめ
以上、Master & Dynamic MW08とSONY WF-1000XM4の比較レビューでした!
どちらの方が気になったでしょうか?
2機種とも非常にいい機種で僕も気に入っているので、購入して後悔することはないと思う。
是非、最高のワイヤレスイヤホンを手に入れてください~
ではまた次の記事でお会いしましょう~