どうも、ハイレゾに対応した高音質コーデックの「LDAC」が大好きなソラガジです。
ワイヤレスイヤホンはオーディオというよりもガジェットという感覚で使っている方も少なからずいると思っている。
しかし、イヤホンである以上、音質にはこだわりたいですよね。
今回は、ハイレゾ音源の転送が可能な高音質コーデック「LDAC」に対応したワイヤレスイヤホン、
radius HP-R300BTを紹介する。
今回の記事の内容
・HP-R300BTってどんな機種?
・実際に使ってみた話
・HP-R300BTはこんな人におすすめ
1万円台で高音質なワイヤレスイヤホンを探している方は、ぜひ参考にしてほしい。
本記事は、ラディウス様より製品をご提供いただき作成しています。
radius HP-R300BTの概要
ラディウス HP-R300BTはどういったワイヤレスイヤホンなのか?
ラディウスについて
機種の説明の前にまずはラディウスについて。
ラディウスのルーツは、アメリカにあります。
1986年にApple社の元役員がカリフォルニア州で創立。1996年に日本法人として設立されました。
当初はMac用の高品質グラフィックボードや、MacOS互換機である「Supermac」をはじめ、動画編集ソフトなどのハードウェア・ソフトウェア製品を開発。引用:ラディウス公式サイト
ということだが、現在は「原音に忠実な音」「生きた音」を追求するために「テクノロジー」と「生命力」の融合をテーマにイヤホンをデザインしているメーカー。
→詳しくは公式ページをご覧ください。
HP-R300BTについて
満足度 | (4.5) |
デザイン | (4.3) |
装着感 | (4) |
音質 | (4.3) |
機能 | (3.5) |
コスパ | (4) |
総合点 | (4.1) |
- 1万円台で「LDAC」に対応
- デュアルダイナミックドライバーによる臨場感あふれるサウンド
- 最大50時間再生が可能な長持ちバッテリー
- 取り出しやすく手になじむケース
- LDAC接続時の音途切れ
- アプリはイマイチ
ラディウス HP-R300BTの基本スペック。
通信規格 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み | 〇 |
最大再生時間 (LDAC接続時) | イヤホン単体:12.5時間 / ケース込み:50時間 (イヤホン単体:8.5時間 / ケース込み:34時間) |
充電時間 | フル:2時間 |
重さ | 約63g(イヤホン:約6g×2+ケース:約51g) |
防水規格 | IPX5 |
ワイヤレス充電 | × |
アプリ | ○ |
その他 | デュアルダイナミックドライバーユニット |
スペックだけで判断すると、機能性や使い勝手よりも「音楽を聴く」ことを重視している感じ。
気になった項目は、HP-R300BTの最大のポイントでもある、高音質コーデック「LDAC」に対応している点。
最大50時間の長持ちバッテリーも素晴らしい。
防水規格は一般的なIPX4より強力なIPX5。
ドライバーがデュアルダイナミックということも音質面で期待したいところ。
また、専用アプリ「NeSync」にも対応。
使い方や操作方法は後ほど詳しく説明する。
HP-R300BTのペアリング方法
最初はケースから取り出すと自動的にペアリングモードになる。
iPhoneは「その他のデバイス」、Android端末は「使用可能なデバイス」にある”radius HP-R300BT”をタップ。
ペアリングモードにならない、接続の不具合がおこったなどの場合は、左右同時にタッチセンサーを長押しすることで強制的にペアリングモードに切り替えられる。
「自分のデバイス」「メディアデバイス」に”radius HP-R300BT”が表示されれば接続完了。
ペアリングを解除、デバイスを削除する場合は、「iマーク」「歯車マーク」を押すとデバイスの詳細画面が表示され、解除・削除できる。

HP-R300BTのデザイン
HP-R300BTのパッケージはこんな感じ。
HP-R300BTの付属品。
イヤホン本体、充電ケース、充電ケーブル、ディープマウントイヤーピース4サイズ(SS、S、M、L)、取扱説明書。
充電ケースは文字もなく非常にシンプル。
正面の下に小さくロゴと型番の表記あり。
「しっとり×ざらざら」という感じの独特な肌触り。
手にのせるとこんな感じで若干大きく感じる。
マグネットの強さは弱めで、くぼみも大きいのでケースからイヤホンを取り出しやすい。
本体を取り出すとこんな感じ。
イヤホン本体も少し大きめ。
イヤホン本体には「Ne R300」の表記。
スティック状の先の方にタッチセンサーがある。
イヤホンの内側は、着脱検出センサーなどは特に何もなし。
HP-R300BTの重量はイヤホン単体で約6g、全体で約63gと普通~少し重めの部類。

radius HP-R300BTを実際に使ってみたレビュー
ここからは実際にHP-R300BTを使ってみて感じたことを書いていく。
「LDAC」でイヤホン本来の音が聴ける
音質:(4.3)
HP-R300BTの最大の特徴は、1万円台でハイレゾ音源のデータ転送が可能な「LDAC」に対応している点。

引用:ラディウス公式サイト
LDACとは、最大96kHz/24bit 990kbpsのデータ転送が可能な高音質コーデック。
従来の約3倍の情報量のデータを転送で、ハイレゾ音源の細かい表現までより高音質で再現できる。
SBCやAACと比較してもすぐに変化に気づけるくらい。
「音質が良くなる」というより「イヤホン本来の音に近づく」というのが正しい表現かも。
音の粗さや雑味といったものがなくなり、音の厚みや細かい部分の表現、一音一音のクリアさが段違い。

ただし、LDACに弱点がないというわけではない。
先ほど説明した通り、LDACはSBCやAACと比較して約3倍のデータ転送が可能。
それだけ膨大なデータ転送を行うと、バッテリーの減りが速くなり、音の遅延や音途切れが起きやすくなる。
最大再生時間(AAC) | イヤホン単体:12.5時間 / ケース込み:50時間 |
最大再生時間(LDAC) | (イヤホン単体:8.5時間 / ケース込み:34時間) |
最大でイヤホン単体3時間、ケース込みで16時間の差がある。

音途切れに関しては、特に駅や電車の人込みなどの人が密集しやすい場所では発生しやすい。
音質を求めるならLDAC接続で間違いないが、音を再生できないと元も子もないので、状況に応じてコーデックを変更するのがおすすめ。
音質の差を考えると、音にこだわる方は多少の音途切れや遅延を我慢してまでLDACにする魅力は間違いなくある。

HP-R300BTの音質
LDACの魅力について書いてきたが、ここからはHP-R300BTの音質について。
1週間以上じっくり聴いたレビューを書く。
試聴環境
・iPhone(AAC)/ Pixel 6(LDAC)
・ジャンル:pops/ロック/ジャズ/クラシックなど
・音源:Apple Musicのロスレス
僕のは数年前にラディウスの有線イヤホンを使っていたが、「低音に厚みがあり、迫力のある音」なイメージ。

HP-NHA21

今回のHP-R300BTはワイヤレスだが、有線イヤホンにあった「厚みと迫力」が無線でもしっかり表現されている。
一般的なイヤホンには音を鳴らすためのドライバーは、イヤホン片側に1つ搭載している。
しかし、HP-R300BTはフルレンジのメインドライバーとツイーターのサブドライバーの2つを、同軸上に配置したデュアルダイナミックドライバーユニット「Synchro Motion Driver」を搭載しており、かなり低音寄りのバランス。
低音好きの方はハマりそうなドンッと響く音。
1万円台のワイヤレスイヤホンではあまりない、音に厚みと深みがある。
低音が強いだけでは「こもっている」「キレがない」音になってしまうが、サブドライバーに高音を担当するツイーターを搭載しているので、高音のキレや鋭さもしっかり感じられる。
ジャンルはロックやヒップホップ、EDMなどと相性がいい。
通勤通学でテンションを上げたい時にぴったりのサウンド。
ディープマウントイヤーピース
HP-R300BTに付属しているイヤーピースは自社製品の「ディープマウントイヤーピース」。
一般的なイヤーピースよりも耳にフィットする範囲が広く、高い密閉感と遮音性が特徴。

左:ディープマウント、右:final Eタイプ
しっかり密閉してくれるので低音が逃げにくく、HP-R300BT本来の低音の厚みと迫力のある音を再現してくれる。
4サイズ付属しているので全サイズ試してみて、もっとも違和感のないサイズを選んでほしい。

手になじむ筐体のデザインと質感
デザイン:(4)
HP-R300BTの筐体の素材は「しっとり×ザラザラ」という感じで、ワイヤレスイヤホンではあまりない手になじむ質感。
ケースは若干大きい気もするが、持ち運びにくいサイズではない。
HP-R300BTの特徴は音質ではあるが、デザインにもたくさんの工夫が施されている。
ドライバーユニットやバッテリー、基盤などを緻密に設計・配置することにより、最適な音質、装着感を実現している。

引用:ラディウス公式サイト
また、マグネットの強さが比較的弱く、くぼみも大きいので非常にケースから取り出しやすい。
地味な点ではあるが毎日使うモノなので、小さなストレスもかかりにくいのは嬉しい。

専用アプリは今後に期待
アプリ:(3)
アプリをインストール。
次にラディウスのアプリの使い方・操作方法を解説する。
アプリをインストール後は機種を選択。(今回はHP-R300BT)
まだリリース直後なので対応機種は「HP-R300BT」「HP-P100BT」の2機種。
ホーム画面ではバッテリー残量の確認、サウンドコントロールの切替、イコライザーなどが設定可能。
ラディウスのアプリ「NeSync」のイコライザーでは、5バンド、±10段階(0.1刻み)で操作できる。

右の若干高音を強めにしたのおすすめ
イコライザーは細かく弄ることができ、楽しめる範囲は広い。
しかし、気になったことがいくつかある。
不満①:プリセットがない。
イコライザーをいじって自分好みにできるのはいいことだが、初めての人にとっては難しいと思う。
そんな人のためにすでにセットされているプリセットは何種類かほしい。
不満②:複数保存ができない。
ほとんどのワイヤレスイヤホンのアプリでは、イコライザーの保存は2個できるが、「NeSync」は1つだけ。
気分によって変えたい時もあるので2つはほしいところ…
不満③:リセットボタンがない。
±10段階、0.1ポイント刻みで細かく調整できるのは嬉しいことだ。
しかし、細かく調整できるがゆえに、リセットボタンがないのは結構つらかった。
1タップでフラット(オール0)にできるようにしてほしい。
有効に使えばかなり便利になりそうなのが、「MODE」という設定。
サウンドコントロールやイコライザーを設定した後に「SAVE」を押すと、そのすべての設定を保存できる。
各MODEの名前を設定できるので、ぱっと見でわかりやすい。
アプリのホーム画面下の左右の矢印を押すとMODEの変更ができ、保存した設定に1タップで切り替えられる。
ホーム画面右上の歯車マークからアプリの詳細設定ができる。
ファームウェアのアップデート、ユーザーガイドの確認、その他の解説などが見れる。
「設定」→「アプリ」→「Appリンク設定」で「NeSync」の画面上に、ラディウス製のアプリ「NePLAYER」を1タップで開けるボタンを表示できる。
→NePLAYERについてはこちら。
ウィジェットにも対応しているので、スマホのホーム画面に置いてすぐに設定を切り替えられる。

イコライザーに少し不満があるが、リリース直後ということなので今後の改善に期待したい。
最大50時間再生が可能な長持ちバッテリー
バッテリー:(4.8)
HP-R300BTを1週間以上使っていて驚いたのがバッテリー持ち。
スペック上ではAAC接続時で最大イヤホン単体で12.5時間、ケース込みで50時間再生。
LDAC接続時でも最大イヤホン単体で8.5時間、ケース込みで34時間再生。
筐体が少し大きかったのが気になっていたが、このバッテリーの持ちを考えると納得できる。
かなりの容量のバッテリーが入っているはず。
現在、11日間使って時点で1回しか充電していない。(9日目に充電)

radius HP-R300BT はこんな人におすすめ
買うメリット
・ワイヤレスでもハイレゾを楽しみたい方
・低音好きの方
・1万円台で厚みと迫力のある音を求める方
・長時間バッテリーがいい方
HP-R300BTの価格は約14,000円。
この価格でLDACに対応している機種は少なく、他にない低音の迫力と一音一音の表現力が素晴らしい。
ハイレゾに対応したLDACで長時間音楽を楽しんでほしい。
radius HP-R300BTのレビューまとめ
以上、ラディウス HP-R300BTのレビューでした!
1万円台でLDACに対応ということで非常に楽しみにしていたが、期待通りかそれ以上に満足している。
長時間持つバッテリーなので充電回数が減りかなり便利だった。
高音質を長時間楽しみたいという方にはピッタリの製品。
また、ラディウスは製品の良さはもちろん、その他のサポートも充実している。
特にありがたいのは、「紛失保障サービス」。
ワイヤレスイヤホンを失くすのが怖いという方も少なからずいると思うが、そんな人でも安心。
一定の条件をクリアすれば、サービスを受けられる。
→紛失保障サービスについてはこちらをご覧ください。
1万円台の高音質なワイヤレスイヤホンで迷っている方は、ぜひ参考にしてほしい。
- 1万円台で「LDAC」に対応
- デュアルダイナミックドライバーによる臨場感あふれるサウンド
- 最大50時間再生が可能な長持ちバッテリー
- 取り出しやすく手になじむケース
- LDAC接続時の音途切れ
- アプリはイマイチ
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