イヤホン

【SONY LinkBuds レビュー】穴のあいたイヤホンってどうなの?

LinkBuds

どうも、約10機種のワイヤレスイヤホンを使い分けている、イヤホン好きのソラガジです。

普段はSONY WF-1000XM4、Apple AirPods Pro、final ZE3000などさまざまなワイヤレスイヤホンを使用していますが、SONYから今までにないワイヤレスイヤホンが発売されましたね。

それが”穴の開いたワイヤレスイヤホン”、SONY LinkBuds(リンクバッズ)

LinkBuds

試聴する前は音質や音漏れなどが気になっていたが、想像を超える完成度に仕上がっている。

ソラガジ
今回は今までにないイヤホンでじっくり使っていたのでレビューするまでに時間がかかってしまいました…

 

という事で今回は、「【SONY LinkBuds(WF-L900)レビュー】穴のあいたイヤホンってどうなの?」について実際に使ってみて感じたことを書いていく。

メリット
  • 最強のながら聴きワイヤレスイヤホン
  • ソニー史上最小・最軽量
  • 周囲の音がしっかり聞こえる
  • 聴き疲れしにくいサウンド
デメリット
  • ワイヤレス充電非対応
  • マルチポイント非対応
  • 音量の上げ過ぎると音漏れ

 

→最新のLinkBuds Sのレビュー記事はこちら。

LinkBuds S
【SONY LinkBuds S レビュー】"穴のあいていないリンクバッズ"は何が変わった?

 

”穴の開いたイヤホン”SONY LinkBudsってどうなの?

LinkBuds

LinkBudsの最大の特徴はなんといっても、イヤホン本体に穴が開いていて、音楽を聴きながら周囲の音を聞ける点。

 

中心に穴の開いたリング型のドライバーを搭載することで、耳を完全に密閉せず開放感のある新しいリスニングスタイルで音楽を楽しめる。

SONYのワイヤレスイヤホン史上最少・最軽量のコンパクトな機種なので違和感なく生活の一部に溶け込むような体験ができる製品。

 

LinkBudsの概要

まずはLinkBudsのスペックから解説していく。

 

LinkBudsのスペック

LinkBuds
通信規格Bluetooth 5.2
対応コーデックSBC / AAC
ノイズキャンセリング×
外音取り込み×
最大再生時間イヤホン単体:5.5時間 / ケース込み:17.5時間
充電時間フル:不明 / 1時間再生:90分
重さ41g(イヤホン片耳:約4.1g
防水規格IPX4
ワイヤレス充電×
アプリ
その他DSEE / 360 Reality Audio / Google Fast Pair

スペックの数値でわかる特徴はやはり重量

イヤホン片耳がたったの約4.1g、ケース込みの重さも約41gとかなり軽量でコンパクトなためラクに持ち運べる。

 

スペックだけを見るとケース込みのバッテリー持ちが少し気になっていたが、実際には不満を感じることはなかった。

LinkBuds Sと比較した記事はこちら

LinkBuds S
【SONY LinkBuds S レビュー】"穴のあいていないリンクバッズ"は何が変わった?

 

LinkBudsのペアリング方法

ケースから取り出すとペアリングモードになる。

iPhoneは「デバイス」に表示されるLinkBudsをタップ。

Androidの場合、スムーズにペアリングできる「Google Fast Pair」に対応しており、iPhone × AirPodsのように画面下にポップが表示されるので、接続をタップ。

LinkBuds

左がiPhone、右がAndroid(Pixel 6)

 

iPhoneは「接続済み」になればペアリング完了。

Androidは完了のボタンが表示をタップすればOK。

LinkBuds

 

LinkBudsのデザイン

LinkBudsのカラーはホワイト、グレーの2色。

今回購入したのはホワイト。

LinkBuds

 

LinkBudsの箱はWF-1000XM4の箱と同じく、環境にやさしいプラスチックフリーのパッケージ。

LinkBudsの箱

 

付属品はイヤホン本体、充電ケース、USB-Cの充電ケーブル、フィッティングサポーター(計5サイズ)、取扱説明書。

LinkBudsの付属品

 

LinkBudsはソニーのイヤホン・ヘッドホン史上初、ケースとイヤホン本体の外装などに再生プラスチックを使用している。

LinkBudsのケース

 

全体的に丸みをおびた形で手に収まるコンパクトサイズ。

LinkBudsのケース

 

消しゴムと比較してもほとんど変わらないくらいの小ささ。

LinkBudsのケースと消しゴム

 

イヤホン本体は1円玉とほぼ同じ。

重さは1円玉約4枚分。

LinkBudsの本体と1円玉

 

重量はイヤホン片耳が約4g、ケース込みで約41gと非常に軽量。

LinkBudsの重さ

 

左右の判別がしやすいように赤のRのマークがある。

LinkBudsのR側

 

L側は本体側面に小さな突起があるので暗い場所でも左右の判別が可能。

LinkBudsのL側

 

充電端子は汎用性の高いUSB-C。

ペアリングがうまくいかないときや不具合が起こったときに使うリセットボタン付き。

LinkBudsの背面

 

WF-1000XM4とスペックの比較

個人的にこの2機種を比較するのは少し違うかなと思っているが念のために。

LinkBudsとWF-1000XM4

 

LinkBudsWF-1000XM4
通信規格Bluetooth 5.2Bluetooth 5.2
対応コーデックSBC / AACSBC / AAC / LDAC
ノイズキャンセリング×
外音取り込み×
最大再生時間イヤホン単体:5.5時間
ケース込み:17.5時間
イヤホン単体:8時間
ケース込み:24時間
充電時間フル:3時間 / 1.5時間再生:10分フル:3時間 / 1時間再生:5分
重さ41g(イヤホン片耳:約4.1g約54.6g(イヤホン片耳:約7.3g)
防水規格IPX4IPX4
ワイヤレス充電×
アプリ
その他DSEE / 360 Reality Audio / Google Fast PairDSEE Extrem / 360 Reality Audio / Google Fast Pair

メモ

LinkBudsは「周囲の音を聞きながら音楽を聴く」、WF-1000XM4は「周囲の音を遮断して音楽に集中する」という使い方が異なるため、一言でどちらの方が優れているとは言いにくい。

 

しかし、あえて比較するならやはりWF-1000XM4の方が上。

特に「音楽を聴く」という点においては全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスの性能を持っている。

ソラガジ
迷ったらとりあえずWF-1000XM4で間違いないですね~

 

LinkBudsは「周りの音を聞きながらも音楽を楽しみたい」という人には最適のワイヤレスイヤホン。

ながら聴きイヤホンを探している人には唯一無二のストレスフリーなリスニング体験ができる。

なんといっても特筆すべきは、音楽が生活の一部に溶け込むということ。

→最新のLinkBuds Sのレビュー記事はこちら。

LinkBuds S
【SONY LinkBuds S レビュー】"穴のあいていないリンクバッズ"は何が変わった?

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SONY LinkBudsを実際に使ってみたレビュー

ここからは僕が実際に使ってみて感じたことを他の機種と比較しながらレビューしていく。

LinkBuds

最強のながら聴きイヤホン

SONY史上最小

軽量で快適な装着感

ノリのいいサウンド

LinkBuds
80

装着感

80

音質

70

機能性

50

おすすめ度

 

おすすめ度が50の理由

リンクバッズはあくまで「ながら聴きイヤホン」なので、「周囲の音も聞こえる」ということを求めない方には本当におすすめしない。

逆に、周りの音も聞きたいという方には今までにないくらい最高にマッチする。

 

LinkBudsの特徴

・SONY史上最小、最軽量
・穴が開いていても質の高い心地のいいサウンド
・周囲の音もしっかり聞けるので安心
・特に不満がなかったバッテリー持ち

 

SONY史上最小・最軽量の筐体

LinkBudsは同じSONYの最上位ワイヤレスイヤホンWF-1000XM4からかなり小型化しています。

LinkBudsとWF-1000XM4

 

・イヤホン本体サイズが51%小型化、ケースサイズが26%小型化。

・イヤホン片側の重量が約44%軽量化、ケース込みの重量が約24%軽量化。

※サイズの%はソニー公式サイトより引用、重量の%は筆者調べ

 

イヤホン本体、ケース共に軽量化されているので持ち運びする際にも邪魔にならない。

LinkBuds

 

ケースが丸い形なのでポケットに入れたときに膨らむか心配していましたが、一般的なワイヤレスイヤホンの厚さとほとんど変わらないので問題なし。

LinkBudsとWF-1000XM4

左がLinkBuds、右がWF-1000XM4

 

イヤホン本体がかなり軽量化しているので耳に装着した際の違和感が非常に少ないのは大きなメリット。

これは骨伝導イヤホンともっとも異なる部分でもある。

OPENCOMM

Shokz OPENCOMM

Shokz OPENCOMMなどの骨伝導イヤホンは左右を繋げるためにケーブルで繋がっているため、完全ワイヤレスのLinkBudsより重くなる。

骨伝導イヤホンは耳を全く塞がないのでLinkBudsよりもより周囲の音が聞こえるが、重量の差が装着時の違和感に大きく影響する。

ソラガジ
LinkBudsのがっちりと安定する感じがいいですよ~

 

LinkBudsをより快適に使うために

個人的にLinkBudsで連続して音楽を聴くのは2時間くらい。

これはバッテリー持ちが心配という事ではなく、LinkBudsの独特な筐体計上、装着方法による耳への負担が気になった。

 

一般的なイヤホンには装着を快適にするための「イヤーピース」という、イヤホンのノズル(筐体)と耳(肌)の間にあるゴムがある。

しかし、LinkBudsには筐体の構造上イヤーピースはなく、イヤホン筐体と耳が直接当たる設計になっているので筐体の硬さが直に耳に伝わる。

 

装着についての改善方法は2つ

・フィッティングサポーターを自分に合ったサイズにする。

・数十分に一回イヤホンを外して耳を休憩させる。

 

上記はLinkBudsを使用する上で必須。

フィッティングサポーターは一度全サイズ試してみてもっとも快適に装着できたサイズを選ぶ。

LinkBudsとフィッティングサポーター

 

1時間程度の通勤通学や数十分の外出などの短時間のリスニングでは問題なく快適に使用できる。

約2週間ほど使用した感じでは、上記2点で改善すれば全くといっていいほど装着感に問題はなかった。

ソラガジ
どのイヤホンでも耳の休憩は大事!

目次に戻る↑

 

心地いいサウンドと快適な操作感

LinkBudsのR側

LinkBudsは筐体に穴が開いているが「イヤホン」である。

ということで気になる音質だが、一言で表すと、聴き疲れしにくい心地のいいサウンド。

 

仕方がないことだが音漏れはする

穴が開いている開放型という事で、音漏れは正直に言うと少し気になる。

カナル型(密閉型)で聴いているときと同じ音量で聴くとほぼ間違いなく音漏れはする。

音量がiPhoneでは+4Pixel 6では+6までなら本当に静かな環境でない限り音漏れは気にならない。

LinkBudsはあくまで「ながら聴き専用イヤホン」と割り切った使い方をした方が良さそう。

ソラガジ
しっかり音楽に集中したい人は音漏れのしにくいカナル型のイヤホンを選ぼう!

 

LinkBudsの音質

高音 (4)
中音 (4)
低音 (4)
  • 音の傾向
    低音寄り
    高音寄り
  • 迫力
    繊細
  • 柔らかめ
    硬め
  • 空間の広さ
    狭い
    広い
  • アタック感
    弱め
    強め

LinkBudsは「ながら聴き」に適した疲れにくく長時間聴きたくなるような音。

どこかの帯域が主張してくるわけではなく、低、中、高どの音域も丸みのある感じで全体的なバランスが非常に良い

聴きやすく個性は少なめだが、SONYならではの「楽しく聴けるサウンド」というのは、WF-1000XM4やほかのSONYのオーディオ製品と同じ。

 

WF-1000XM4と比較すると、全体的なアタック感の強さ、低音の強さに違いがある。

LinkBudsとWF-1000XM4

WF-1000XM4はより楽しくノリ良く聴けるサウンドバランスで、解像度の高さや音の立体感、空間の広さなどが非常に優秀。

一方、LinkBudsは開放感のある装着方法なので低音が逃げやすく物足りないという方もいるかもしれない。

そんな方にはSONYのアプリ"Headphones"のイコライザーで「CLEAR BASS」を上げるのがおすすめ。

中域や高域の質を下げずに自然に低音を強化してくれる。

ソラガジ
僕は+7くらいで聴いています!

低音好きの方は最大の+10でもいいと思う。

 

SONYのアプリ"Headphones"の使い方はこちら。

Headphonesの画面
【機能性UP】SONYのアプリ”Headphones"の使い方と設定方法

 

アプリ関連でおすすめの設定はDSEEをONにすること。

ソニーの独自開発技術「DSEE」により、圧縮された音源で失われがちな高音域をCD音質相当までヘッドホン内で補完します。ストリーミング再生やMP3、Bluetoothの伝送コーデックなどにより圧縮された音源を、自然で広がりのある音で再生します。

引用:SONY公式サイト

簡単に言うと、圧縮されたサブスクの音源でもCD音源の質までアップしてくれるという機能。

DSEEをONにすることでより高音が綺麗に聴こえる。

 

アプリ関連でもう一点。

WF-1000XM4にはないLinkBuds独自の「ワイドエリアタップ」という、イヤホン本体に加え、耳の周りをタップすることで再生・一時停止などの操作を行える機能がある。

センサーの感度は高く、普通にイヤホン本体をタップするときとほとんど変わらない操作感で、イヤホンを直接タップすると多少あった耳への負担がワイドエリアタップによってなくなった

イヤホンの操作で満足してたのは耳への負担がかからないAirPods Proくらいだったのでワイドエリアタップには大満足。

ただし、食べ物を噛むときに弱点がある。

ものを噛んだ際のあごの動きに反応してタップしていないのに操作されることが多々あった。

急に止まったり次の曲に進んだりしたのがイマイチなポイントだが、それ以外のシーンでは最高に快適な操作ができる。

ソラガジ
やっぱりAirPods Proの感圧式センサーって凄い…

目次に戻る↑

 

常に周囲の音がしっかり聞けるので安心

LinkBuds

「周囲の音を聞きながら音楽を聴ける」というのがLinkBudsの最大の特徴。

例えば、

・散歩しているときに後ろからの車に気づける。

・音楽を聴きながら声をかけられても反応できる。

・電車のアナウンスを聞き逃すこともない。

 

LinkBudsは外音取り込みを極めたようなイヤホン。

外音取り込みをよく使う、常に使っているという方にはかなりおすすめできる。

 

音楽を聴きながらでも常に周囲の音が聞こえる安心感があるのは、穴が開いているLinkBudsならではの特徴。

 

特に不満のなかったバッテリー持ち

LinkBudsを充電

スペック解説の際にバッテリー持ちが不安と書いたが、実際に使用してみると一般的なワイヤレスイヤホンとほとんど変わらず、不満を感じることはなかった。

先程LinkBudsの装着感について書いたがそこに記載している通り、LinkBudsを使用する際には30~40分に一回イヤホンを外して耳の休憩をしていた。

耳を休憩させているときにLinkBudsをケースに戻して充電していたので、バッテリーが持たないなと感じたことは約2週間の使用ではほとんどない。

 

やはりマイナスポイントはワイヤレス充電に対応していない点。

ワイヤレス充電は一度体験してしまうと有線での充電は面倒くさく感じてしまう。

 

万が一充電し忘れたときでも、クイックチャージ機能でたった10分で通勤通学の片道分(約1時間半)は確保できる。

→最新のLinkBuds Sのレビュー記事はこちら。

LinkBuds S
【SONY LinkBuds S レビュー】"穴のあいていないリンクバッズ"は何が変わった?

目次に戻る↑

 

SONY LinkBudsはこんな人におすすめ

LinkBuds

買うメリット

・SONY史上もっともコンパクトなサイズ感

・ながら聴きにちょうどいい心地のいいサウンド

・音楽を聴きながらでも周囲の音も聞ける安心感

 

LinkBuds周囲の音を聞きながら音楽を聴きたいという方におすすめ。

同じ特徴を持つ骨伝導のイヤホンよりも軽く、全ワイヤレスイヤホンの中でもかなり小型なので持ち運びやすい。

連続した長時間のリスニングには注意が必要だが、こまめに耳の休憩をしてあげることで耳にも優しく、充電もできる。

ソラガジ
一石二鳥の効果ですね~

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SONY LinkBudsレビューまとめ

LinkBuds

以上、SONY LinkBuds(WF-L900)のレビューでした!

LinkBudsは現時点で最高のながら聴きイヤホンだと思う。

メインで使うのはもちろん、2台目のサブ機にもおすすめできるワイヤレスイヤホン。

おすすめのLinkBudsのケース

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メリット
  • 最強のながら聴きワイヤレスイヤホン
  • ソニー史上最小・最軽量
  • 周囲の音がしっかり聞こえる
  • 聴き疲れしにくいサウンド
デメリット
  • ワイヤレス充電非対応
  • マルチポイント非対応
  • 少し着脱がしにくい

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ソラガジ
ではまたほかの記事でお会いしましょう~ 

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