どうも、オーディオを中心とするガジェットブログを運営している、ソラガジです。
最近、さまざまなメーカーから販売されワイヤレスイヤホンの数がかなり増えたので、「結局どのワイヤレスイヤホンが一番いいの?」「最強のワイヤレスイヤホンがほしい」と思ってはいないだろうか。
今回は、そんな悩みを抱えている人必見!
大人気だった前作WF-1000XM3の後継機、SONY WF-1000XM4のレビュー!
この記事の内容
人気のあるSONYのハイエンドワイヤレスイヤホンはどんな性能なのか?しっかりレビューしていく。

- 業界最高クラスのノイズキャンセリング
- 圧倒的な音質
- 豊富な機能性
- カスタマイズ性の高い専用アプリ
- マルチポイントには非対応(後日アップデートで対応予定)
WF-1000XM4の概要
WF-1000XM4のスペック
通信規格 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
ノイズキャンセリング | ○ |
外音取り込み | ○ |
最大再生時間 (ノイキャンON時) | イヤホン単体:12時間 / ケース込み:36時間 (イヤホン単体:8時間 / ケース込み:24時間) |
充電時間 | 3時間(フル)/ 5分(1時間再生) |
重さ | 約54g(イヤホン片耳:約7.2g) |
防水規格 | IPX4 |
ワイヤレス充電 | ○ |
アプリ | ○ |
その他 | DSEE Extreme / 360 Reality Audio / Google Fast Pair |
流石はSONYのフラッグシップモデル、隙がない。
後日アップデートでマルチポイントに対応
10月26日にSONYが「WF-1000XM4」「LinkBuds」「LinkBuds S」の3機種に新たにマルチポイント機能に対応させることを発表した。
アップデート実施時期は「LinkBuds」「LinkBuds S」が11月17日、「WF-1000XM4」は今冬を予定。
マルチポイント
PCとスマホなど異なるデバイス2台とペアリングしておくことで、手動で接続を切り替える必要がなくなり、自動的に再生したデバイスの音声を流してくれる機能。
例えば、PCで動画視聴や音楽鑑賞をしている際にスマホに電話がかかってきた場合に、自動的にPCからスマホに接続が切り替わりスマホで通話ができる。
WF-1000XM4にマルチポイントが搭載されたら本当に弱点がなくなる。
マルチポイント非対応という点に購入を迷っている方は、対応のアップデートが来てからでも買う価値はある。

WF-1000XM4のペアリング方法
WF-1000XM4はケースから取り出すとペアリングモードになる。
iPhoneは「デバイス」に表示されるWF-1000XM4をタップ。
Androidの場合、スムーズにペアリングできる「Google Fast Pair」に対応しており、iPhone × AirPodsのように画面下にポップが表示されるので、接続をタップ。

左がiPhone、右がAndroid(Pixel 6)
iPhoneは「接続済み」になればペアリング完了。
Androidは完了のボタンが表示をタップすればOK。
WF-1000XM4のデザイン
WF-1000XM4のカラーはブラック、プラチナシルバーの2色。

引用:SONY公式サイト
外箱。環境を考慮したプラスチックフリーの箱。
付属品は本体、イヤーピース、充電ケーブル、説明書。
前作のWF-1000XM3は自立しなかったが、WF-1000XM4になってしっかり立つようになった。
手に収まるコンパクトサイズ。
充電端子は汎用性の高いUSB-C。
5分の充電で1時間再生が可能な「クイックチャージ機能」を搭載。
ワイヤレス充電にも対応。
デザインと質感が非常に高く高級感がある。
重量は本体・ケース合わせて54g。
マイク部分が特徴的。
1円玉より少し大きいくらい。
イヤホン本体にLRの表記、着脱検出のセンサーあり。
L側には小さな突起がついているので暗い場所でも左右の判別ができる。
WF-1000XM4のレビュー
ここからは実際に使ってみて感じたことを書いていく。
WF-1000XM4の特徴
・圧倒的なノイズキャンセリング
・トップクラスのサウンド
・やはり便利!ワイヤレス充電対応
・カスタマイズ性の高い専用アプリ
業界最高クラスのノイズキャンセリング・外音取り込み
WF-1000XM4のノイズキャンセリング機能は公式が言う通り、業界最高クラス。

引用:ソニー公式サイト
お店での人の声や電車の騒音も一瞬で静かな個室に変わる。
一般的に強力なノイズキャンセリングと謳っている機種でも「低音は消せているが高音は普通に聞こえる」ということが多いが、WF-1000XM4は低音から高音まできれいにノイズをカットしてくれる。
周囲の音を消す力は強力だが耳への圧迫感が少なく、長時間使っていても疲れにくい。

また、外音取り込みの性能も素晴らしく、ノイズキャンセリグで消していた周囲の音がすべて聞こえる。
アプリ"Headphones"から外音取り込みの強さを20段階で調節できるので状況に応じて変化させることも可能。

周囲の音をしっかり聞ける「ながら聴き」に特化したLinkBudsのレビューはこちら。
-
【SONY LinkBuds レビュー】穴のあいたイヤホンってどうなの?
圧倒的なサウンドクオリティー
「3万円近い値段がするなら機能性にも音質にも満足したい」と思った方、安心してほしい。
試聴環境
・iPhone(AAC))/ Pixel 6(LDAC)
・ジャンル:pops/ロック/ジャズ/クラシックなど
・音源:Apple Musicのロスレス
WF-1000XM4の特徴は強力なノイズキャンセリングだけではない。
強力なノイズキャンセリングと共にこの機種には全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスの音質がある。
SONYのさまざまな開発・研究の技術の結晶がこの1台には詰まっている。
低音、中音、高音どの音域も非常に質が高い。
SONYらしく元気でノリのいいサウンドなので、テンションを上げたい通勤通学に最適。
WF-1000XM4のサウンドで特筆すべきは音の立体感。
同価格帯のAirPods Proと比較しても、音の迫力や臨場感、音に包まれている感覚が段違い。
音の前後感、左右の広がりは文句なしでトップクラスのクオリティー。
WF-1000XM4のサウンドを最大限に発揮させる方法
・Bluetooth接続品質を「音質優先」にする。※
・DSEE ExtremeをONにする。
※LDAC接続はAndroidユーザーのみ。iPhoneユーザーはどちらでも同じ。
接続品質を「音質優先」にすると、LDACという高音質コーデックで接続され、ハイレゾ音源と呼ばれるハイグレードな音源データの転送(再生)が可能になる。

引用:ソニー公式サイト
LDACは一般的なSBCやAACと比較しても明らかに音質が向上する。
高音質になる代わりに接続が不安定になることがあるので音途切れが気になる方は「接続優先」がおすすめ。

LDACの詳細はこちらをどうぞ。
-
Bluetoothの"コーデック"とは?【気にする必要あるの?】
そしてもう一つ音質に大きく影響するのが「DSEE Extreme」。
AIによりあらゆる音源をその楽曲に合った最適なハイレゾ級(*1)の臨場感をもたらす「DSEE Extreme」(*2)
膨大な楽曲データを学習しているAI(人工知能)技術により、リアルタイムに楽曲の情景を分析し、最適にハイレゾ級(*1)の高音質にアップスケーリング。圧縮により失われた音源本来の周波数特性をより高精度に再現することで、臨場感あふれる高音質をお楽しみいただけます。
*1 DSEE Extreme ON時にCDやMP3などの圧縮音源をSBC/AAC/LDACのコーデックでBluetooth再生する際、最大96kHz/24bitまで拡張(再生機器の仕様によっては圧縮音源をLDACで伝送する場合でもDSEE Extremeが無効になる場合があります)
*2 DSEE ExtremeはHeadphones Connectアプリから機能を有効にすることでお楽しみいただけます
引用:SONY公式サイト
簡単に言うと、SONYのAI技術でより高音質で再生してくれる機能。
これはLDACで接続しない(できない)方には必須の機能で、OFF時とON時の差が大きい。
明らかに高域の再生レベルがアップする。
この2つの設定をすることでより質の高い音と臨場感が感じられる。

高音 | (4.5) |
中音 | (5) |
低音 | (5) |
前作の「WF-1000XM3」と比較
WF-1000XM3の音質でも満足できていたが、より一音一音の細かさや表現力が進化している。
個人的に若干気になっていた「音の粗さ」が改善された。
WF-1000XM3からWF-1000XM4の進化は音質よりも機能性の方が変化が大きい。
WF-1000XM4におすすめのイヤーピース
いろいろなところでも言ってるが僕のおすすめはfinal Eタイプ イヤーピース。
-
【final TYPE E レビュー】迷ったらまずはこのイヤーピース【完全ワイヤレス専用仕様と比較】
WF-1000XM4にEタイプイヤーピースをつけると、付属のイヤーピースと比較して一気に音がクリアになった。
付属のイヤーピースはウレタン素材だが、Eタイプ イヤーピースはシリコン素材。
シリコン素材はウレタン素材のイヤーピースと比べて、クリアでイヤホン本来の音をストレートに耳に伝えてくれる。
付属のイヤーピースのときにあった少しこもったか感じがほとんどなくなり、より聴いてると楽しいサウンドになった。
また、音質だけではなく装着感の改善も期待できる。
付属のイヤーピースでは「耳から落ちる」「外れやすい」という方は一度試してほしい。
Eタイプ イヤーピースは硬めと柔らかめの2種類の異なるシリコン素材を使用しており、やさしく密閉されるので快適に音楽を楽しめる。
価格は約1,000円程度なのでお手軽に音質も装着感も向上できる。


やはり便利!ワイヤレス充電
WF-1000XM4は置くだけで充電できるワイヤレス充電に対応。
ワイヤレス充電器があれば使っていないときに置いておくだけで充電してくれる。
イヤホン単体で最大8時間・ケース込みで24時間と長持ちバッテリーだが、その分充電に時間がかかり、一度バッテリーが切れてしまうと数時間は使えなくなる。
(ノイズキャンセリングON時。OFF時はイヤホン単体12時間、ケース込みで36時間。)
ワイヤレス充電はその問題を解決してくれるアイテム。

置くだけなので「今から充電する」という感覚がなくなるほど快適。
単純なスペックや音質、性能の高さだけではなく、使い勝手の良さもこの機種の魅力。
おすすめのワイヤレス充電器
-
【Anker PowerWave 10 Pad レビュー】充電もワイヤレスで快適に
多機能アプリで自分好みにカスタマイズ
アプリのインストールはこちらから。
ソラガジおすすめアプリ設定7選
・「DSEE Extreme」をオン
・「音質優先」でLDAC接続
・「CLEAR BASS」で重低音アップ
・「360 Reality Audio」の最適化
・音声アシスタントの設定
・タッチセンサーの設定
・通知音と音声ガイダンスをオフ
※「DSEE Extreme」をオンと「音質優先」でLDAC接続の設定は音質のレビューをご覧ください。
イコライザーの「CLEAR BASS」で重低音アップ
音楽を聴くときは「重低音が大事」という方は少ないと思う。
WF-1000XM4の低音をより強くするにはアプリのイコライザーを使う。
調整できるのは5バンド+「CLEAR BASS」の計6項目。
より細かく自分好みのサウンドにするなら、一つ一つ調整することをおすすめするが正直難しい。
「低音を強くしたい」というだけであれば、5バンドの下にある「CLEAR BASS」を上げる。
「CLEAR BASS」を上げるだけで他の音域をほとんど劣化させずに低音をアップできる。

「360 Reality Audio」の最適化
「360 Reality Audio」については別記事にて詳しく解説している。
最適化方法はこちらからどうぞ。
-
【360 Reality Audio レビュー】実際、立体音響ってどうなの?
音声アシスタントの設定
どの音声アシスタントにするか選択→設定でアシスタント機能をオン→イヤホンのR側を長押し

iPhoneでSiriを使う方法

Android(Pixel 6)でGoogleアシスタントを使う方法
モバイル機器のアシスタント機能のほかに、GoogleアシスタントやAmazon Alexaを割り当てることも可能。
タッチセンサーの設定
僕が設定しているのは、L側が「外音コントロール」、R側が「再生コントロール」。
タッチセンサーの機能の変更内容
・外音コントロール
・再生コントロール
・音量コントロール
・割り当てなし
の4種類から選択可能。
シングルタップで次の曲など細かい操作方法の変更は不可。
外音コントロールの操作内容
・ノイズキャンセリング→外音取り込み
・ノイズキャンセリング→オフ
・外音取り込み→オフ
「ノイズキャンセリング→外音取り込み」が使いやすい。
通知音と音声ガイダンスをオフ
通知音と音声ガイダンスは、ペアリングしたときやタッチ操作をしたときに流れる音声のこと。
ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替え時にも音声が流れて音楽が聞こえにくくなるのが嫌なのでオフにした。

なお、アプリの全機能を解説した記事はこちら。
-
【機能性UP】SONYのアプリ”Headphones"の使い方と設定方法
WF-1000XM4はこんな人におすすめ
買うメリット
・圧倒的なノイズキャンセリング
・トップクラスのサウンド
・便利で快適なワイヤレス充電に対応
・カスタマイズ性の高い専用アプリ
WF-1000XM4は音質、機能性、使い勝手などすべてにおいてトップクラスのレベル。
購入してから「高かったな」とは一度も思わなかった。

WF-1000XM4のレビューまとめ
以上、ソニー WF-1000XM4のレビューでした!
WF-1000XM4は音質、機能性、使い勝手のバランスがほぼパーフェクト。
機能性の高さはもちろん、音質にこだわる方でもワイヤレスでこの音が楽しめるなら十分満足できる。
総合点がトップクラスに高いのでこれ一台持っていれば困ることはないので、初めてのワイヤレスイヤホンにもおすすめ。
今使っている機種からのアップグレードも満足できる機種。

- 業界最高クラスのノイズキャンセリング
- 圧倒的な音質
- 豊富な機能性
- カスタマイズ性の高い専用アプリ
- マルチポイントには非対応
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